太陽熱利用システム
再生可能エネルギー
太陽熱利用システムとは?

太陽熱利用システムは「再生可能エネルギー」のひとつであり、太陽の熱を使って温水を作り、給湯や冷暖房に利用するシステムです。
国内で最も普及しているのは、住宅用の太陽熱温水器ですが、ホテル、病院、福祉施設など業務用建物でも使用されています。
世界の太陽熱利用機器の導入状況

世界の太陽熱利用システムの導入量は増加傾向にある。
太陽光発電システムとの比較
比較内容 | 太陽熱利用システム | 太陽光発電システム |
---|---|---|
供給エネルギー | 熱(温水など) | 電気 |
利用用途 | 給湯 ・ 暖房 ・ 冷房 | 電気建物内の電気製品等,電力会社への売電 |
エネルギー効率 | 40%~60% | 電気 |
適用建物 | 熱需要の多い建物に限られる | 広範な建物に設置可能(多様性)/td> |
単位面積当たりの供給エネルギー | 600kWh/㎡(注1) | 電気130kWh/㎡(注2) |
(注1)年間傾斜面日射量1,300,000kcal/㎡、集熱効率40%として想定 (ソーラーシステム振興協会より)
(注2)設備利用率:約12%)として算出(資源エネルギー庁「買取制度小委員会」資料より)、パネル面積8㎡/kWと想定
【太陽熱利用システムの特徴】
太陽熱は太陽光発電よりエネルギー変換効率が3倍!
熱需要の多い建物には非常に有効な設備

集熱部分(ガラス管内部)には一切注水せず、集熱運転を可能にした構造
集熱部分(ガラス管内部)の熱をヒートパイプで瞬時にヘッダー管部に伝えることで、給水された水を加熱・昇温させる方式。ガラス管とヒートパイプは運転中でも1本ずつ引く抜くことが可能であり、メンテナンス性に優れる。
真空管形と平板形の比較
真空管
真空層が壁となり熱が逃げにくく、冷たい外気の影響も受けないので保温性が高い。
平板形
空気を通して熱が逃げやすく、冷たい外気の影響を受けるので保温性が低い。