店舗用のエアコンを選ぶ際のポイントと注意点!おすすめ製品も紹介

店舗運営において、快適な空間づくりは顧客の満足度を左右する重要なポイントです。その中でも「空調設備」、特にエアコンは室内の温度を適切に保ち、居心地のよい環境を提供するために欠かすことはできません。しかし、店舗向けのエアコンにはさまざまな種類があり、どの製品を選ぶべきか迷うケースもあるでしょう。

今回の記事では、店舗におけるエアコンの必要性や、主な種類、選ぶ際のポイント、さらにはおすすめの製品「エコウィンHYBRID」をご紹介します。

これからエアコンの導入や交換を検討されている店舗オーナー様、ご担当者様は、ぜひ参考にしてください。

 

店舗のエアコンの必要性

店舗においてエアコンは、単に室温を調整するだけでなく、売上や従業員の働きやすさにも影響を与えます。

快適な空間は来店客の滞在時間を伸ばし、購買意欲を高める効果があります。長時間滞在するような店舗では、空間の快適性が売上に直結するケースも少なくありません。例えば、飲食店や美容室などでは、暑すぎたり寒すぎたりすると、客離れを起こす可能性が高まります。店の印象やリピート率にも関わるため、空調管理は店舗運営における重要な要素です。

また、従業員の作業効率にも影響します。温度や湿度が適切に保たれていない環境では、集中力の低下や体調不良を引き起こす可能性があり、結果としてサービスの質の低下につながる恐れがあります。

 

店舗向けのエアコンの種類

店舗向けのエアコンの種類

店舗向けのエアコンには様々な種類があり、店舗の広さや構造、設置スペースなどにより、適したエアコンは異なります。適切なタイプを選ぶことで、空調効率や快適性が大きく変わるため、各タイプの特徴を理解することが大切です。こちらでは、代表的な4つのタイプの特徴と導入費用の相場についてもご紹介します。

天井カセット形

室内機本体は天井への埋め込みで化粧パネルのみ露出しているタイプです。天井カセット形は、スペースを有効活用でき、配管類が天井裏に設置されるので、店内のインテリア・外観を損なわずに済みます。そのため、快適性だけでなく、外観も重視したい店舗におすすめです。

吹き出し口が4方向に向いているのが一般的で、室内の温度ムラが出にくく、面積が広い店舗でも快適な室温を保つことが可能です。しかし、天井裏にスペースが必要で天井に穴を開ける大規模な工事が必要になるので、工事費用が高くなる傾向にあり、修理やメンテナンス費用もかさみます。

【費用相場】
・本体費用:40万円~120万円
・工事費用:30万円~60万円

天井吊形

天井に直接取り付ける形のエアコンで、設置工事が比較的容易なのが特徴です。天井の高さがある店舗や、天井内のダクト工事が難しい店舗への設置に向いています。

吹き出し口は1方向ですが、天井カセット形よりも広いため、遠くまで風を届けることができます。直進性のある送風により、「効きが良い」と感じられやすい特徴もあります。

しかし、一方で店舗内で温度差が出やすくなるというデメリットもあります。また、1方向からの送風になるので、店舗内に柱や仕切りが多い場合に適切ではありません。吊るタイプであることから、天井が低い空間に設置すると圧迫感を与えてしまう場合もあります。

【費用相場】
・本体費用:30万円~80万円
・工事費用:20万円~40万円

床置形

床に置いて使用するタイプのエアコンで、床に設置するだけですので、設置やメンテナンス性に優れています。温かい空気は天井に溜まりやすくなりますが、床置形であれば温風を足元に送ることができます。他のエアコンと合わせて導入し、部分的に強力な冷暖房が必要な場合に適しています。

ただし、設置するために床のスペースを確保する必要があり、本体の前面だけでなく上部・左右にも一定の距離を確保しなくてはならないので、スペースを割く必要があります。ドレンホースのルート確保も必要となり、確保できない場所への設置はできません。また、床のホコリやゴミがエアコンの内部に入り込みやすくなるので、他のエアコンと比べて、より定期的なメンテナンスが必要となります。

【費用相場】
・本体費用:15万円~50万円
・工事費用:15万円~30万円

壁掛形

一般家庭でよく使用されているタイプのエアコンです。小規模な店舗や限られたスペースの店舗であったり、設置コストを抑えたい場合に適しています。機種も豊富なので、店舗の内装に合わせたデザインを選ぶことができるというメリットもあります。小規模な店舗だけでなく、大型店舗のバックヤードへの設置にもおすすめのタイプです。

ただし、1方向への送風で吹き出し口も広くないため、広い店舗や天井の高い店舗での使用には不向きで、従業員や来店者が多い店舗では室温が偏りやすいです。特に、導線が複雑な店舗や、商品棚や什器が多く、風が遮られる店舗への設置は向いていません。

【費用相場】
・本体費用:10万円~30万円
・工事費用:10万円~20万円

 

店舗用のエアコンを選ぶ際のポイントと注意点

店舗用のエアコンを選ぶ際のポイントと注意点

店舗用のエアコン選びは、家庭用エアコン選びとは違った特有の注意点もあります。ここでは、店舗用エアコンを選ぶ際のポイントと注意点を、「冷暖房能力」「温度の均一性」「省エネ性」「静音性」に分けて解説します。

冷暖房能力

まず重要となるのは、店舗の広さや天井の高さに応じた適切な冷暖房能力を備えたエアコンの選定です。冷暖房能力は、主に「○○馬力(HP)」や「○○kW(キロワット)」などが基準となります。能力が不足していると、エアコンを稼働しても、店舗内が「冷えない」「暖まらない」という状況になり、コストがかさむ原因にもなります。例えば、熱を発する機器がある場合や、外気が入ってきやすい店舗では、より高い能力のエアコンが必要になります。

冷暖房能力の選定の際には、店舗の広さや天井の高さだけでなく、出入口の数、窓の大きさ、日当たり、人の出入りの多さなども考慮する必要があります。

温度の均一性

店舗で使用するエアコンは、空間全体をムラなく一定の快適な温度に保てるかどうかの「温度の均一性」も重要です。場所によって暑すぎたり寒すぎたりすると、店舗利用者に不快感を与えかねません。温度ムラは、主にエアコンの設置位置、吹き出し方向、室内のレイアウトの他に、人の出入りによる空気の循環、窓の数などが影響します。

天井カセット形のように4方向に風を送れるタイプであれば、温度の均一性に優れていますが、設置が難しい場合には、複数台のエアコンをバランスよく配置する必要があるでしょう。

省エネ性

エネルギー資源の枯渇や地球温暖化の進行の防止の観点から、「省エネ性」も見逃すことのできないポイントです。省エネ対策を講じることは、環境への配慮だけでなく、ランニングコストの削減にもつながります。

店舗では、来店者に快適な空間を提供するために、1年を通して営業時間中は常にエアコンを稼働させるケースが多く、電気代は店舗のランニングコストの中でも割合が大きくなる部分です。最新のインバーター技術が搭載されており、必要な出力に応じて電力を自動で調整してくれる省エネ性能の高いエアコンを選べば、無駄な電力消費を抑えることが可能となります。

導入時のコストは高くなりますが、長期的に見れば電気代の削減によるメリットを得ることができます。さらに、国や地方自治体の補助金制度を活用できる場合もあるので、補助金や助成金制度についての情報も確認するのがおすすめです。

静音性

店舗の空調機器には「静音性」も欠かせないポイントです。店舗の業態によっては、機械音が大きいと接客の妨げになったり、来店客のリラックス時間を妨げてしまう可能性があります。

静音性は「dB(デシベル)」という単位で表され、一般的に40dB以下であれば静かな環境を提供することが可能です。設置環境によっては、エアコンの振動が壁や天井に伝わって反響音が発生することもあるので、設置の際には施工業者に相談することも大切です。

業種・店舗レイアウト別のエアコン選びのポイント

飲食店では、キッチンからの熱気が影響するため、高い冷房能力と油煙に強い天井カセット形が適しています。アパレルショップのような、店舗全体の内装デザインとの調和を求める際には、エアコンの存在感を抑えた機種が好まれます。そのため、天井カセット形が適していますが、天井が低い、もしくは構造上の制限がある場合には、デザイン性の高い壁掛け形を複数導入する選択肢もあります。ディスプレイに影響を与えないように、風の向きや設置位置を工夫することで、商品への影響を防ぐこともできます。

美容室やリラクゼーションサロンでは、静音性と温度ムラの少なさが重要となるため、複数の壁掛形を分散設置したり、空気が自然に循環しやすい床置形の併用も効果的です。コンビニや小売店舗では、入口の開閉頻度が高いため、即効性のある天井吊形や吹き出しの強い床置形が役立ちます。

このように業種・レイアウトに応じた選定が、快適な空間作りと空調効率の向上に直結します。

 

店舗におすすめの「エコウィンHYBRID」

店舗におすすめの「エコウィンHYBRID」

店舗用の空調機器をお探しであれば、輻射式冷暖房システム「エコウィンHYBRID」の導入がおすすめです。

「エコウィンHYBRID」は、店舗の快適性を向上させつつ、ランニングコストも抑えることができる、最新のおすすめ空調システムです。

遠赤外線の原理を活用し、室内の空気を直接加熱や冷却するのではなく、物体自体を温めるまたは冷やすことによって、より効率的な室温管理を実現します。夏は自然の木陰のような涼やかな風を、冬は太陽の温かい膝足のような心地よさをもたらしますので、来店者に快適な空間を提供することができるでしょう。

さらに、従来の空調システムと比較して顕著な省エネ性を実現し、快適な温度を保ちながらも運用コストの削減を可能にします。来店者にも経済的にも優しい、エコウィンHYBRIDは店舗に導入するのに理想的な空調システムといえます。

>>エコウィンHYBRIDの詳細はこちら

特徴・仕組み

既存のエアコンシステムと組み合わせて使用し、その性能を飛躍的に向上させるのがエコウィンHYBRIDです。

エアコンを微風で運転させるだけで、店舗内の空気の循環を促し、室温を一定に保つことが可能で、2~4℃の体感温度の変化を生み出します。それにより、エアコンの設定温度を、夏は少し高め、冬は少し低めに設定しても、快適な温度に保つことができます。

また、エコウィンHYBRIDは、安全性が高く、低温輻射(45℃~50℃)を利用しているため、表面温度は比較的低く、やけどの心配がないので、小さなお子さまや、お年寄りが来店する店舗でも安心してお使い頂けます。さらに、発熱部は円筒形のデザインで角がないので、接触してもケガをするリスクが低いことから、保育園や幼稚園、老人ホームでの導入も進んでいます。

こんな場所におすすめ

おすすめの導入場所としてまず挙げられるのは、天井が高く、広い空間のスーパーやアパレルショップ、飲食店などです。多くの来店客が広範囲に移動するような店舗でも、基本的にどの位置にいても快適な室温が保たれるので、利用者の快適性が向上します。

また、静音性と快適性が求められる美容サロンや、リラクゼーションサロンにもおすすめです。来店客が比較的、長時間滞在するそのような店舗では、より高い快適性が求められます。さらに、スタッフと来店客とで体感温度が大きく異なる空間においても、エコウィンHYBRIDの強みが発揮されます。

加えて、省エネ性の高さや長寿命設計、スタイリッシュで空間に馴染みやすいデザイン性も魅力ですので、様々な施設におすすめです。ランニングコストの削減や、SDGsへの取り組みとしても注目されており、企業や商業施設のブランドイメージの向上にも寄与するでしょう。

導入事例

ここでは、弊社千葉共同印刷株式会社にご依頼頂いた、実際の導入事例をご紹介します。

【事例①】東京都・体験型セレクトショップ「VIVO.」

東京都・体験型セレクトショップ「VIVO.」
まず、ご紹介するのは、雑貨や家具、植物を取り扱っているセレクトショップへの導入事例です。

完全予約制で、選りすぐりの雑貨や家具、生活知識やライフスタイルの提案をしている店舗で、快適な温度だけでなく、おしゃれな空間を維持するために、店舗の内装に影響を与えず、設置が可能ということでSCREENタイプのエコウィンHYBRIDを導入いただきました。

【事例②】千葉県・蔵六餅本舗 木村屋

千葉県・蔵六餅本舗 木村屋
続いてご紹介するのは、創業130年を超える、千葉県の和菓子店への導入事例です。

和菓子の製造過程では、餡の練り上げや生地の発酵、形成など、多くの行程で適切な温度管理が求められます。導入いただいたことで、来店客の快適性だけでなく、和菓子の製造過程においての品質管理の強化につながっています。

今回ご紹介した事例以外にも、多数の導入実績がございますので、さらにご覧になりたい場合には以下をご覧ください。

>>その他のエコウィン導入事例はこちら

 

店舗用のエアコンをお探しなら

今回の記事では、店舗へのエアコン導入や既存設備の交換を検討されている方に向けて、店舗用のエアコン選びに焦点を当て、店舗向けのエアコンの種類や、選ぶ際のポイント、注意点などを解説しました。

店舗への適切なエアコンの設置は、来店客だけでなく、従業員にとっても快適な温度を維持するために大切なことです。広さや天井の高さ、出入口の数、窓の大きさなど、留意するポイントが多くあります。さらに、エコウィンHYBRIDのように快適性や省エネ性、安全性を兼ね備えた冷暖房システムを導入すると、長期的に見て経済的かつ環境に優しい店舗運営が可能となります。

エコウィンHYBRIDに興味がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

>>お問い合わせはこちら

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  1. 福島県会津若松市「会津三菱自動車販売株式会社」様

  2. 佐賀県「武雄市民体育館」様

  3. 千葉県「学校法人八千代松陰学園 八千代松陰高等学校」様

  4. 千葉県「社会福祉法人あかね福祉会 ふたば保育園」様

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  6. 高知県田野町「幼保連携型認定こども園」様

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  8. 佐賀県「佐野常民と三重津海軍所跡の歴史館」様(冷温水タイプ)

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