老人ホーム用のエアコンを選ぶ際のポイントとおすすめの冷暖房システムを紹介
老人ホームなどの介護施設では、快適な生活環境を提供するために、適切な空調設備の導入・管理が求められます。高齢者が住む施設で室温管理が不十分な場合には、居住者の健康に悪影響を及ぼすこともあります。
この記事では、老人ホーム用のエアコンを選ぶ際に重要なポイントと、快適性とランニングコストを考慮したおすすめの冷暖房システムを紹介します。
実際の導入事例も交えて紹介していますので、老人ホームに設置するエアコン選びで迷っている方はぜひ最後までご覧ください。
老人ホームへのエアコン導入・交換の必要性
老人ホームにおけるエアコンの導入や既存設備の定期的な交換は、居住者の快適性と健康維持にとって重要なことです。
新設される老人ホームでは、オープン時から適切な空調設備を取り入れることで、一年を通じて安定した室温を保つことができ、居住者の健康を守ると同時に快適な生活環境の実現につながります。
また既存の老人ホームにおいては、古くなった空調設備は効率が悪くなりがちで、不十分な室温管理が高齢者の健康リスクを高める原因にもなるため、定期的な点検や必要に応じた交換が必須です。
古い空調設備を利用し続けた場合には、特に負荷のかかる夏場や冬場に急遽故障といったことにもなりかねず、居住者の健康リスクが高まることからそのような事態は避けなければなりません。
老人ホーム用のエアコンを選ぶ際のポイント
ではここから具体的に老化ホームのエアコンを選ぶ際のポイントや注意点をみていきます。
「居室用」と「共有スペース用」で選び方やポイントは異なりますので、それぞれ分けて解説していきます。
居室用
居室用のエアコンを選ぶ際のポイントとして以下のことが挙げられます。
・部屋の大きさに適したサイズ
・個別の温度設定
・使いやすさ
部屋の大きさに適したサイズ
まず部屋の大きさに応じたサイズのエアコンを導入することが重要です。小さな容量のエアコンでは広い部屋を快適な温度に保つことは難しく、一方で過大なサイズのエアコンは無駄なエネルギー消費をもたらしランニングコストがかさみます。
したがって、設置する部屋の広さとエアコンの容量・能力がマッチしていることが快適さと効率の面で不可欠であり、このバランスを考慮したエアコンの選定が、恒常的に居心地の良い環境を維持し、運用コストも抑える鍵となります。
個別の温度設定
居住者が自由に温度設定ができる機能を持つエアコンを選ぶかどうかに関しては、様々な意見があるでしょう。
施設全体を一括管理する空調システムにも様々なメリットがありますが、居住者個々のニーズや健康状態によって適切な室温は異なります。
体温調節機能が低下している高齢者がいる一方で、エアコンを嫌う高齢者も一定数います。
そのため自分にとって快適な温度に調節できることは、快適さはもちろん、健康管理上も重要です。そのため、各居室に個別の温度設定が可能なエアコンを導入することが望ましいでしょう。
使いやすさ
使いやすさ、操作のしやすさも重要なポイントです。高齢者が使用するため、複雑な機能よりもシンプルで直感的な操作性を優先することが大切です。大きくて見やすい表示画面や、わかりやすいボタン配置がされているエアコンが望ましいでしょう。
高齢者にとっては、エアコンの設定変更やオン・オフ操作が簡単にできるかどうかが、日常生活の快適さを大きく左右します。
そのため、多機能性を追求するよりも、基本的な機能を簡単に利用できるモデルを選ぶことが、老人ホームの居室用エアコン選びにおいては重視するべきことです。
共有スペース用
共有スペース用エアコンを選ぶ際のポイントとしては以下のことが挙げられます。
・温度のムラ
・ランニングコスト
温度のムラ
共有スペースは多くの居住者が利用するため、部屋全体が均一な温度になることが求められます。温度にムラがあると、部屋の一部が寒すぎたり暑すぎたりして、居心地の悪い環境を作り出してしまいます。
そのため、共有スペース用のエアコン選びでは、室内の隅々まで空気を行き渡らせることができたり、部屋の温度が均一にできたりするモデルを選ぶことや、それを可能にするシステムを導入することが望ましいです。
ランニングコスト
老人ホームの経営における部分になりますが、ランニングコストも重要なポイントです。共有スペースは日常的に長時間利用されるため、エアコンの消費電力が施設運営コストに大きな影響を与えます。ランニングコストが低いエアコンを導入することで、電気代の削減はもちろん、環境への配慮にも繋がります。
近年のエアコンは高効率のコンプレッサーや熱交換器を用いることで、少ないエネルギーで効率的に冷暖房を行えるように設計されているものがある一方で、省エネ性能の高いエアコンは高額なケースが多いです。
省エネ性能の高いエアコンを設置するという選択肢の他には、次に紹介する輻射式冷暖房システムの導入という方法もあります。
老人ホームにおすすめの輻射式冷暖房システム「エコウィン」
「エコウィンHYBRID」は、老人ホームの快適な環境を実現し、ランニングコストも抑えられるおすすめの冷暖房システムです。
遠赤外線の原理を利用して室内の空気ではなく、直接物体を暖めたり冷やしたりすることで、より効率的に快適な室温を実現します。特に夏は自然界の涼やかな風を、冬は温かい日差しのような心地よさをもたらし、居住者の体感温度を大幅に改善します。
エコウィンHYBRIDの導入は、従来の空調方式と比較して顕著な省エネ性を実現し、高い快適性を維持しつつも、運用コストの削減が可能です。
居住者にも経済的にも優しい先進の技術になりますので、老人ホームに理想的な空調システムといえます。
エコウィンHYBRIDの特徴
エコウィンHYBRIDは、既存のエアコンシステムに組み込むことで、その性能を飛躍的に向上させる空調システムです。
エアコンは微風運転をするだけで、室内の空気を循環させ、全体の温度を均一に保ちます。結果として、体感温度が2~4℃変化し、これによりエアコンの設定温度を通常より高く設定(夏場)、または低く設定(冬場)しても室内を快適な温度に保つことができます。
設置の自由度の高さや耐久性の高さも魅力の一つで、吹き抜けや大空間でも温度ムラなく快適な空間を作りだすため、多様な施設で活用できます。
導入事例
老人ホームにおけるエコウィンの導入事例を2つ紹介します。
【事例①】特別養護老人ホーム マザーズガーデン 様
所在地:千葉県柏市
居室数:87室
台数:ecowinHYBRID Screenパネル13台
ecowinHYBRID LOWBOYパネル23台
ecowinHYBRID Wallパネル2台
導入:2019年11月
【事例②】住宅型有料老人ホーム アフィニティーつばき 様
所在地:福岡県福岡市西区
居室数:99室
定員:102名
台数:ecowinHYBRID Screenパネル14台
導入:2017年12月
今回紹介した事例以外にも多数の導入実績がございますので、さらにご覧になりたい場合には以下をご覧ください。
老人ホームへのエアコン導入・交換を検討しているなら
ここまで老人ホームへのエアコン導入や既存設備の交換を検討している方に向けて老人ホームの居室用、共有スペース用のエアコン選びのポイントや、おすすめの輻射式冷暖房システム「エコウィンHYBRID」の紹介とその導入事例を取り上げました。
居室用エアコンは、部屋の大きさに適したサイズ選び、個別に温度設定ができる機器、および高齢者に優しい使いやすさが重要です。一方、共有スペース用のエアコンは、温度のムラやランニングコストを考慮することが大切です。
紹介した「エコウィンHYBRID」は、快適な空間を実現すると共に、ランニングコストを抑えることにもつながりますので、老人ホームにおすすめの冷暖房システムです。
エコウィンHYBRIDに興味がある方や詳細を知りたい方はお気軽にお問い合わせください。